「10兆円の目標を立て、舌の根も乾かぬうちに撤回するのか、という指摘はごもっとも」──。

6月24日に開かれたパナソニックの株主総会では、株主からの「成長戦略が見えない」という指摘に対し、こう答える津賀一宏社長の姿があった。同日、津賀社長再任の可否を問う議案が諮られたが、賛成比率は66%。過去3回の賛成比率がすべて8割以上だっただけに、その低下が目立つ結果となった。

津賀一宏社長の思いは届かず、株価は下落した

今は昔、2011年度と12年度に計1兆円以上の最終赤字に沈んだパナソニックは、津賀社長の舵取りで営業利益3500億円という13年度〜15年度の中期経営計画を1年前倒しで達成(図表1-下)。苦境の東芝やシャープを尻目に、V字回復の成功例という印象を世間に広めた。

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