あなたの子どもは、1日どれくらいゲームで遊んでいるだろうか。スマートフォンやニンテンドーDSなどで長時間ビデオゲームをする子どもは、記憶や判断をつかさどる部分の脳の発達に遅れが出る。脳画像などからこの恐ろしい現象が起きていることを明らかにしたのが、東北大学の川島隆太教授らの研究グループだ。今年1月、米国の精神医学雑誌『Molecular Psychiatry』に論文が掲載された。

任天堂のゲームソフト『脳トレ』を監修したことで知られる川島教授は、「ゲームをした直後は、学習などの認知的作業を行う効率が一気に下がる。これが習慣化すると脳の発達に遅れが出るほど強い影響を与えることがわかった」と語る。

川島隆太・東北大学加齢医学研究所長。東北大医卒、同大学院修了。専門は脳機能開発など。

研究では、およそ200人の子どもの行動データや脳画像データ、言語知能を2回にわたって調査・解析した。初回の調査では、ゲームのプレー時間が長い子どもほど、言葉を流暢に話したり、豊富な語彙を操ったりする言語知能が低いことが判明した。

約3年後、同じ子どもたちに調査を実施したところ、ゲームプレー時間の長い子どもの多くは言語知能がさらに下がっていた。IQ(知能指数)は言語性知能と動作性知能で構成され、簡単に言えば長時間ゲームで遊ぶ子どもはIQが低くなってしまうことを意味している。

脳がスカスカになり記憶力の発達が遅れる

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