▶▶Part1 不動産投資の最先端  安定性・高利回りに関心

将来不安と超低金利が大家ブームを後押し

「毎月開催していますが、いつも満席ですよ」

受付前にいた若い営業マンがそう誇らしげに言いながら、記者を案内してくれた。会場内に入ると100人を超えるだろうか、年齢層も性別も異なる人々が席を埋めていた。

ここは大手投資用不動産業者が主催する初心者向けセミナーの会場だ。参加者は講演者の説明に熱心に耳を傾け、ペンを走らせる。「過去1〜2年で20代や30代が多くなった。特にこの半年はカップル・夫婦が増えた」と営業マンは言う。

ごく普通の会社員が不動産投資に踏み出している。年金減額など将来不安が背景にあるが、不本意な人事異動や降格をきっかけに勤め先への収入依存リスクを肌身に感じ、副業感覚で始める人も多い。

不動産の実物投資は、ほかの投資対象と比べると高利回りなのが特徴だ。預金や国債は言うまでもなく、同じく不動産に投資するJ-REIT(不動産投資信託)と比較しても利回りは高い。しかも物件価格・賃料の値動きが穏やかなので、インカムゲインを主体に長期で資産形成していく手段として秀でていることも、会社員の関心を引く一因だ。

自分で物件を探して能動的に選ぶ時代に

プラスの視点 アクセスランキング バックナンバー一覧 TOP