韓国の大統領は1期5年で再選不可。そのため、任期が半ばを過ぎると、政界や世論は次期大統領選挙に向けて動きだし、政権がレームダック化しやすい。と同時に、任期末になると、大統領がらみの不正腐敗が明るみに出、辞任をめぐって無益な争いが繰り返される。これを称して「4年目のジンクス」。結局、パク・クネ(朴槿恵)大統領も逃れられなかったことになる。

1987年に大統領選が直接選挙になって以来、歴代政権すべてが不正でつまずいている。ノ・テウ(盧泰愚)大統領からイ・ミョンバク(李明博)大統領まで、側近や親族がらみの贈賄などの不正が露呈。李大統領以外は、任期終了前に与党から脱党している。また、李大統領は選挙前から金銭授受の不正が明るみに出ていたにもかかわらず大統領に当選した希有なケースで、任期中も絶えず各種の疑惑が取りざたされ続けた。

また、盧泰愚大統領はその前の軍事政権時代からの不正蓄財などで退任後に起訴され、収監された経験がある。

キム・ヨンサム(金泳三)、キム・デジュン(金大中)大統領も、疑惑から逃れることはなかった。金泳三大統領は任期4年目で二男が斡旋収賄で逮捕。彼は父の威光を背景に「小統領」と呼ばれるほどだった。金大中大統領も3人の息子が斡旋収賄で逮捕され、不肖の息子が父の権威を利用した構図は変わらなかった。

ノ・ムヒョン(盧武鉉)、李明博両氏は兄の疑惑で任期末に政局の混乱を引き起こした。盧武鉉大統領の兄、ノ・コンピョン(盧建平)氏は金融機関の買収の口利きで不正な報酬を得ていたことで、李明博氏の兄で国会議長を務めたイ・サンドク(李相得)氏は斡旋収賄で巨額の不正金を得ていたことで逮捕された。李明博氏はイメージ回復を図るかのように実兄逮捕から1カ月後に竹島に上陸、その後に日韓関係が急速に悪化したことは記憶に新しい。

朴正煕は清廉だったとの評価だが…

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