[ポイント1]
「英語は10歳まで」など、幼少期のある年齢を超えると英語の習得が難しくなるという考え方は、脳科学や発達心理学の「臨界期」仮説に基づく

[ポイント2]
だが、臨界期は学習の限界ではなく、吸収力が高い時期を示すに過ぎない。また、幼少期に身につけた発音も、継続学習がなければ定着しないので要注意だ

[ポイント3]
早期教育に懐疑的な学識者もいる。母語の能力を超える第2言語はありえない。小学生は日本語で言語感覚を養うことが後の英語習得のうえでも重要という

 

グローバルリーダーの育成を目指すigsZの授業風景。幼少期に発音と表記を結び付けるフォニックスを習得することが、後々の英語力を支えるという(撮影:今井康一)

東京都内に住む寺田ゆみ子さん(40、仮名)の家庭は、正社員の共働き世帯だ。1年半前から週末の土曜日に年長児の娘を英語教室に通わせている。バイリンガル講師と相性がよいのか、娘は教室でいつも楽しそう。教室から「意欲が高く単語の覚えも早い」と褒められると親としては誇らしい。

実は寺田さんは、本音では就学前に英語を学ぶ必要が本当にあるのか、疑問を抱いている。幼少期には外国語より母国語の学習が重要だとする教育書も読んだ。それでも英語に熱心な家庭の子が、「グッモーニン」ときれいな発音であいさつする姿を見て、どきっとした。

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