ベンチャー企業への投資が活況を呈している。「とにかく足元のパフォーマンスは絶好調。昨年組成した5号ファンドでは、ほとんど営業をせずに数カ月で総額160億円の枠に200億円を超える申し入れがあった」(グロービス・キャピタル・パートナーズの今野穣COO〈最高執行責任者〉)。

2014年からの金融緩和により、多額のマネーがベンチャー投資にも流入。政府も「日本再興戦略」の中で、ベンチャー支援策を次々に打ち出し後押しをしてきた。

ベンチャー資金調達はボトムの2.9倍に

ジャパンベンチャーリサーチの北村彰相談役は、「16年のベンチャーの資金調達額は1800億円超と、15年の1685億円からさらに増える見通し」と話す。これは、ボトムだった12年の2.9倍の水準で、リーマンショック前の06年を上回る(図表1)。市場は「第4次ベンチャーブームが来た」と盛り上がる。

[図表1]
(注)2016年の社数はデータの収集が進むと今後上振れする可能性がある (出所)ジャパンベンチャーリサーチ

出資を募る側のベンチャーの質と資金調達ニーズも変わってきている。「数年前まではスマホのプラットフォーム化に対応したベンチャーが多く資金用途も広告費などが中心だったが、昨年あたりからVR(仮想現実)、AI(人工知能)などの技術に立脚した面白い投資先が徐々に現れてきた」(ジャフコの藤井淳史・投資一グループリーダー)。

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