火災が発生したアスクルのロジパーク首都圏は、先進的施設として物流関係者の注目を集めていた

2月16日に発生した事務用品通販大手アスクルの物流倉庫「ロジパーク首都圏」の火災は、物流業界に大きな衝撃を与えた。鎮火のメドが立ったのは6日後。ロボットを導入した先進的施設として物流関係者にもてはやされた倉庫は、その6割が焼失する惨事に見舞われた。

火災に伴って、同施設から商品を発送していた個人向け通販の「LOHACO(ロハコ)」は、東日本エリアの注文受け付けを一時停止した。現在も取扱商品が限られている。物流網は1カ所でもトラブルが起これば、消費者にも影響が及ぶ。

ドライバー不足で荷物が運べない

物流を脅かすのは事故や災害だけではない。インターネット通販の拡大で荷物が急増する宅配業界では、配達員の不足が深刻だ。再配達の無料対応など築き上げてきた質の高さが足かせとなり、利益を削ってサービスを維持する事態に陥っている。

産業を支える大動脈、幹線輸送ではトラックドライバーの不足と深刻な高齢化で輸送網の維持が困難になっている。

モノが運べない時代がいよいよ現実になろうとしている。本特集では逼迫する現場をリポートし、瀬戸際に立つ物流の最前線に迫る。

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陸運

燃料安の順風はやみ、業務提携が加速

ここ数年で各社相次いで宅配便の値上げを行ったものの、小型で配送価格が安いネット通販向け配送が増えているため、思うように平均単価が上がらない状況が続く。他方、原油安による燃油費低下は一服。ドライバー不足に伴う賃金上昇もあり、運送コストは上昇している。経営環境が厳しさを増す中で、SGホールディングスと日立物流が資本提携に踏み切るなど、今後も大型提携が続きそうだ。