[記事のポイント]

(1) 三井住友銀行の役員OBの再就職先は、世間的には無名だが数々の会社の大株主である銀泉を起点にすると体系的に見えてくる

(2) みずほ銀行の場合、合併前の旧富士銀、旧興銀、旧第一勧銀それぞれに領分がきまっていて互いに侵犯しないという

(3) 三菱東京UFJ銀行の有力OBは、社外役員に就いているケースが多い。OBの役職を巧みな玉突き人事で保持している

 

メガバンクの役員OBは、どんな会社に移っているのか。再就職先とポストを調べてみた。

銀泉を起点にすると 再就職先が見える?

三井住友銀行の場合、副頭取や専務クラスではカード会社や信託銀行、日本総合研究所など、三井住友フィナンシャルグループ(FG)傘下企業の社長になっている。いわば定番ともいえる再就職先だ。

三井住友銀行の直系会社ではないが、元専務の南浩一氏が社長である京阪神ビルディングは東証1部上場で住友系の不動産会社。会長以下、6人の社内取締役のうち5人が旧住友銀行出身である。

そして京阪神ビルの筆頭株主は、世間的には無名だが、住友グループでは名の知れた銀泉(大阪市)。この会社は保険や不動産、駐車場事業を手掛けており、社長は元副頭取の安藤圭一氏だ。安藤氏は役員退任後、新関西国際空港社長を経て銀泉社長に就いた。過去10年、社長は三井住友銀行の元役員だった。

銀泉は京阪神ビルだけでなく、ニチハ、三重銀行、関西アーバン銀行などの上場企業の大株主でもある。この3社は、三井住友銀行の元役員が経営陣に名を連ねている。

上の表にあるヒューマン・インベントリーという企業は人材派遣事業などを手掛けている。株主は銀泉と室町ビルサービスで、室町ビルサービスは三井系の室町グループに属している会社だ。同じ系列には室町商事や室町不動産など、三井住友銀行の役員OBが社長を務める企業が複数ある。

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