経済発展の最も有名な指標の一つである「エンゲルの法則」によると、ある国が豊かになれば、家計に占める飲食費の割合(エンゲル係数)は低下する。農業と食品加工における生産性の向上によって、食品価格が大幅に低下するからだ。

エンゲル係数の低下に伴い、人々は収入を食費でなく、住宅や車、電化製品、休暇、服装や宝飾品といった他のものに回すことができる。それこそが豊かさの象徴といえる。

日本も終戦直後、食料不足や困窮に見舞われ、一般家庭のエンゲル係数は6割程度だったが、その後低下傾向を続けてきた。

しかし、この流れは2005年前後に止まっている。総務省の統計によると、05年の2人以上の世帯のエンゲル係数は22.9%だったが、13年には23.6%となり、15年には25%に達した。これは過去30年間で最高の水準だ。

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