明治大学教授 永野 仁
ながの・ひとし●1951年生まれ。慶応義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学。雇用職業総合研究所などを経て現職。専攻は労働経済学・人的資源管理論。

統計を見ると、昔と比べて労働時間はかなり減ってきている。1970年代から80年代の年間総実労働時間は2100時間を超えていたが、最近は1800時間前後に減少している。さまざまな技術を導入し、少人数、短い労働時間で効率よく仕事ができるようになった。

しかし十分に減っているかといえば、そうではない。特に欧州諸国と比べると日本の労働時間は長い。20年前より労働時間は減少し、休暇も取れるようになったが、平日はみんな遅くまで働く。サービス残業のように統計上、表に出てこないものもある。実態的なものも含めて労働時間を減らさなければ、私たちの豊かさは実現できない。

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