──祖業であり、今も主力事業である「楽天市場」についてはどう見ていますか?

嶋:先ほど(第3回参照)お話ししたように、ECC(楽天市場のコンサルタント)の商売に対する意欲が下がってきているように見えます。これは問題だと思います。楽天市場に出店する店舗経営者は、今のECCは「すごく頭はいいんだろうけど、商売の話はできないよね」と思っているようです。だから店舗経営者の気持ちがヤフーショッピングへと移っているのではないでしょうか。

倉橋:2013年にヤフーが手数料を全面無料化する「eコマース革命」を発表しましたよね。このときには、楽天市場はもうプレミアムモール化するしかないな、と思いました。プレミアムモール化とは、店舗や商品の数を追うのではなく、ユーザーが体験できる買い物の質を上げ、購買単価を上げていくということです。そちらに舵を切らないと、ユーザー獲得のための体力消耗戦になってしまいます。現に今の楽天市場は「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」という最大でポイント7倍を付与するというキャンペーンをしていますが、これはまさに消耗戦です。

プレミアムモール化をするのであれば、ECCが人間性を高め、ねちっこく店舗との交渉に当たらないといけない。なのに、嶋さんが言ったように、英語公用語化の副作用として、ECCが変わってしまっている。もしかしたら、楽天市場は向かうべきではない方向に進んでいるのかもしれません。

──ヤフーは最近、ソフトバンクのスマートフォンユーザーであればヤフーショッピングやロハコで毎日ポイントを10倍付与するという施策を導入しました。体力消耗戦を避けるよう、三木谷さんに意見する人はいないのでしょうか?

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