MRJ離陸で始まった三菱重工の総力戦

中部から世界の空へ

©三菱航空機

2016年5月31日の愛知県営名古屋空港。午前10時過ぎ、真っ白なボディの横に赤色のラインが入ったMRJ(三菱リージョナルジェット)の機体が飛び立った。半年前に初飛行した試験初号機の弟に当たる、2号機の初離陸だ。

この日、同機は試験空域の太平洋上空に向かい、約2時間のフライトで基本的な飛行特性を確認。2号機は初飛行から2週間で6回のフライトを実施し、2機体制となって飛行試験の頻度は増している。夏からは米国でのテストも始まる予定で、目標とする18年半ばの納入開始に向け、安全性を証明するための飛行試験がいよいよ本格化する。

三菱重工業が傘下の三菱航空機を通じて開発を進めるMRJは、座席数が100席未満のリージョナル機(地方路線用の小型旅客機)に属する。先進空力設計と最新鋭エンジンの採用で、従来機より2割以上優れた燃費性能が最大の特徴。空気抵抗を減らすために胴体径は細いが、貨物室を床下ではなく後部に配置して客室を広めにとるなど、運航経済性と快適性を両立させた次世代型リージョナルジェット機である。

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