愛知の私立大学が元気だ。2005年と15年の私立大の志願者数を比較すると、愛知の大学は16万3000人から24万2000人と48%の伸びとなっている。同時期の他地域の志願状況は、1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)が18%、京阪神(京都、大阪、兵庫)が20%の増加なので、愛知の志願者の伸びの大きさがわかる。

愛知の私立大が元気ということは、県内でも多くが集中する名古屋の大学も元気だということ。その要因について、河合塾教育情報部長の富沢弘和氏は、「今の受験生は地元志向が強い。有力な産業が少ない地域では、就職で地元を離れなければならないが、トヨタ自動車など大企業が多い名古屋は、大学から就職まで地元で完結する」と話す。

受験生の地元志向の高まりとともに、それぞれの大学独自の取り組みも無視できない。その一つが国際化だ。中部国際空港と貿易額日本一の名古屋港があり、多数のグローバル企業を抱える土地柄、大学がグローバル人材の養成に力を入れるのは当然ともいえる。

名古屋の大学の中でグローバル人材養成のフロントランナーは、スーパーグローバル大学(SGU)に指定されている名古屋大学だ。SGU事業の構想名は「21世紀、Sustainableな世界を構築するアジアのハブ大学」。構想のキーワードは、「アジアキャンパス展開」「国際中枢人材育成」「1600件の英語による授業」「活躍する若手・女性研究者」「国際共同教育研究プログラム」の五つだ。こうした取り組みを通して、名古屋大学は世界大学ランキングのトップ100入りを目指している。

英語力だけでなく幅広い実践力を修得

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