国公立、私大とも医学部合格者数が高校の中でトップとなった東海(撮影:大隈智洋)

医学部人気が続いている。企業の採用が活発化し、就職状況が改善したことで、昨年の大学入試から文系学部の人気が高くなり、理系学部の人気が下がる「文高理低」に変わった。薬、農、理工学部などが軒並み志願者を減らす中、医学部だけは根強い人気を保っている。

人気の理由は、医師の収入が安定し、社会的ステータスが高いことだけではない。理工系は難関大学ほど大学院進学率が高く、学部と修士課程と合わせて6年間大学に通うことになる。同じ修業年限なら医学部を選択しようと考えるのも道理だ。

さらに、近年の受験生は地元大学への進学志向が顕著になっている。少子化で子どもの数が少なく、保護者が手元に置いておきたいこともある。ところが、就職を考えた場合、文系学部ならば教員や銀行、公務員などの選択肢があるが、理系となると就職先があまりない地域も多い。優秀な理系の生徒にすれば、医学部を選択したほうが地元に残れるのだ。

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