──今回、長年の課題だった働き過ぎの問題にスポットが当たりました。労働基準法70年の歴史で初めて、時間外労働(残業)の上限が法的に規制されることになります。

連合が是正すべきとずっと主張してきた課題で、政府として大きく一歩踏み出す内容となったことは、率直に評価している。実効性を伴わせるには、政労使それぞれですべきことがある。この先数年の取り組みが重要だと思っている。

──ただ「繁忙期の残業は月100時間未満」といった上限では働き過ぎを助長することになるのでは。

この特例のみが独り歩きして報じられているのはたいへん遺憾だ。実行計画ではあくまで残業の上限は「月45時間、年間360時間以内」を原則としている点を強く訴えたい。

──そうはいっても、「月100時間残業は当たり前」と考える経営者にお墨付きを与えそうです。

一応ルールはこうだけど現実はそうはいかないよね、といった日本のあしき企業風土にメスを入れるのが今回の働き方改革の目的のはずだ。月100時間残業は「過労死ライン」とされている。過労死と過労自殺がそれぞれ認定ベースで毎年100件前後起きてしまっている日本の現状は、明らかに異常だ。

プラスの視点 アクセスランキング バックナンバー一覧 TOP