【今週の眼】柳川範之 東京大学大学院教授
やながわ・のりゆき●1963年生まれ。慶応義塾大学通信教育課程卒業。93年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。東京大学助教授などを経て2011年から現職。主著に『法と企業行動の経済分析』『独学という道もある』など。(撮影:今井康一)

新年度に入り、大学のキャンパスにもフレッシュな空気が漂う。しかし不思議なことに、そこにいるのは若者ばかりだ。

大学だから若者ばかりなのは当然ではないかと思われるかもしれない。しかし、本来大学というのは、高校を出てすぐの18歳の年齢層だけが入学する場所ではないはずだ。実際、海外には一度社会に出て働いた後に大学で勉強するのがかなりポピュラーな国もある。これからの日本でも、もっと多様な年齢層が大学で学ぶほうが望ましいのではないだろうか。

そう考える理由の一つは、社会に出てある程度の経験を積んだ人が学び直す希望やその必要性が高まっていることである。これは、技術革新やグローバル化の進展によって、社会の構造が急速に変化していることと無縁ではない。また、寿命が延び、少子高齢化が進んでいることも一因だろう。

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