[ポイント1]
松竹芸能の企業向け研修講座「笑育」が人気を博している。

[ポイント2]
「笑育」ではお笑い芸人を講師に、笑いを活用してプレゼンへの苦手意識を克服する、強い印象を残すなどのお笑いメソッドを学ぶ。

[ポイント3]
企業の社員研修は、5年ほど前からコミュニケーション力を高めるための研修が増えている。しゃべりのプロから学ぶものは多い。

 

新社会人がビジネスパーソンの仲間入りをしてから、3週間余りが経った。1990年代生まれのゆとり・さとり世代と呼ばれる新社会人は、LINEやツイッターなどSNSでのコミュニケーションがメイン。そのため、「深い人間関係を築くのが苦手な人が多い」と、IT業界を中心に人材育成の研修を行うチェンジで、人材開発サービスユニット統括ゼネラルマネジャーを務める懸山聡氏は話す。

ITが普及し、インターネットで検索すれば簡単に知識や問いに対する正解らしきものは手に入る。今の20代は物心ついたときにはネットやパソコンがある環境だったため、情報検索力・収集力は優れている。一方で、人間関係が希薄なせいか会話や雑談は苦手。短文やスタンプなど単純化されたコミュニケーションが増え、「文章作成力も極端に低くなっている」(懸山氏)。

実際、ゆとり・さとり世代が社会人デビューした5年ほど前から、企業の社員研修のニーズは変化し始めているようだ。企業向けに教育・研修サービスを提供している日本マンパワーでは、最近の傾向として、コミュニケーション力(コミュ力)を高めるための研修の要望が増えている。

また、知識やスキルを身に付ける座学型研修より、「答えが一つではなく、応用力や創造力を試される、体験学習型の研修を求められることが多くなっている」(研修事業部研修企画課の木下幸代氏)。

学生時代とは違う上司や先輩との縦のつながりに戸惑っている新入社員。対して、新入社員を受け入れる上司や先輩社員は、「今の20代は何を考えているのかわからない」「どうやって指導したらいいのかわからない」と頭を悩ませる。

上司と部下がお互いの理解を深めるためにも、コミュ力は不可欠。社内外の人間関係構築のため、企画力や人前で話す力、営業力向上のためコミュ力を上げる方法を、お笑い芸人、落語家、アナウンサーといった、しゃべりのプロの話から読み解いてみよう。

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