[記事のポイント]

(1) 自動車産業は今、100年に一度ともいうべき大きな転換期にある。キーワードは「CASE」(ネットとの接続、自動運転、シェア、電動化)だ。

(2) 技術革新を先導してきたトヨタだが、CASEは別だ。グーグルなどIT大手も自動車業界に参入し、自動運転分野などで開発競争が加速している。

(3) 北米ではトランプリスク、国内では系列改革の難題もある。9年目に突入する豊田章男社長は、激動の時代をどう生き抜くのか。

 

「何が起きるかわからない激動の時代。だからこそ、変えてはいけないブレない軸と未来のために今を変える覚悟を持つべきだ」

4月3日、トヨタ自動車本社で行われた入社式で豊田章男社長はそう強調した。新入社員だけでなく、既存の社員にも向けた言葉であるのだろう。今年はトヨタグループの祖、豊田佐吉翁の生誕150年を迎えたほか、トヨタ創立80年という節目の年でもある。

先人たちが築いた歴史を振り返り、誰よりも危機感を強めているのは豊田社長のはずだ。

自動車産業は今、100年に一度ともいうべき大きな転換期にある。その要因は、ガソリン車を世界で初めて生み出した独ダイムラー(ブランド「メルセデス・ベンツ」)が、昨年9月のパリモーターショーでブチ上げた次世代キーワード「CASE」に包含されている。

各社がEVに傾注、ハイブリッドの限界

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