「働き方改革」に注目が集まり、残業時間の削減や有給休暇取得の増加、育児休業の積極取得などの動きが広まっている。こうしたワーク・ライフ・バランスの充実は働きやすさの提供という意味で重要だが、それだけではすばらしい会社とはいえない。女性や障害者、LGBTも活躍できるダイバーシティの推進や、従業員のやる気を出すための各種制度といった仕事の質を高める面も求められる。そこで、「人」にかかわる幅広い情報を総合的に評価したものが「人材活用ランキング」だ。こうした多くの面で優れた会社こそ真の「ホワイト企業」といえる。

(注)HDはホールディングスの略 (出所)『CSR企業白書2017年版』(小社刊)

総合(人材活用)ランキングの説明

東洋経済新報社「財務・企業評価チーム」が作成。アドバイザーは明治大学商学部の山本昌弘教授。本ランキングの採用データは、東洋経済が毎年行っている東洋経済「CSR調査」データ。東洋経済「CSR調査」は、今回12回目の調査(2016年調査)として、16年6月、全上場企業・主要未上場企業3671社を対象に調査票を送付。回答結果などを基に1408社(上場1364社、未上場44社)のCSRデータを取りまとめた。この調査データを使って、「人材活用」の評価を行い、100点満点の採点を実施した。基本的にアンケート調査だが、未回答でも公開情報で評価を行っている会社がある。評価方法は原則として全項目加点方式。対象は原則15年度までのデータによるため、直近における企業による事件・不祥事などは原則として評価に含まない。

【人材活用の評価項目】

(1)女性社員比率(2)世代別女性従業員数(3)離職者状況(4)残業時間・残業手当(5)30歳平均賃金(6)外国人管理職の有無(7)女性管理職比率(8)女性部長職以上比率(9)女性役員の有無(10)ダイバーシティ推進の基本理念(11)ダイバーシティ尊重の経営方針(12)多様な人材の登用部署(13)障害者雇用率(実績)(14)障害者雇用率の目標値(15)65歳までの雇用(16)LGBTへの対応(17)有給休暇取得率(18)産休期間(19)産休取得者(20)育児休業取得者(21)男性の育児休業取得者(22)男性の育児休業取得率(23)配偶者の出産休暇制度(24)介護休業取得者(25)看護休暇・介護休暇(26)退職した社員の再雇用制度(27)ユニークな両立支援制度(28)勤務形態の柔軟化に関する諸制度(29)従業員のインセンティブを高めるための諸制度(30)労働安全衛生マネジメントシステム(31)労働安全衛生分野の表彰歴(32)労働災害度数率(33)メンタルヘルス休職者数(34)人権尊重等の方針(35)人権尊重等の取り組み(36)中核的労働基準を尊重した経営(37)中核的労働基準4分野の対応状況(38)従業員の評価基準の公開(39)能力・評価結果の本人への公開(40)従業員の満足度調査(41)新卒入社者の定着度(42)発生した労働問題の開示

プラスの視点 アクセスランキング バックナンバー一覧 TOP