国内携帯電話最大手のNTTドコモ。スマートフォンや光回線の契約増加などで業績は堅調。今期も増収増益を見込む。

ただ、国内は格安スマホが徐々に勢力を伸ばすなど、大幅な伸びは見込めない。将来の成長戦略を描くうえでは人工知能(AI)などの新ビジネスや海外展開も不可欠だ。吉澤和弘社長に今後の戦略を聞いた。

よしざわ・かずひろ●1979年岩手大学工学部卒業、日本電信電話公社(現NTT)入社。92年NTTドコモ転籍。ショルダーフォンを手始めに多くの端末の開発などを手掛けた。2016年から現職。(撮影:尾形文繁)

──格安スマホがシェアを拡大している。屋台骨である国内事業を脅かしつつあるのではないか。

ドコモからの顧客流出はあるが、そこまで増えているわけではない。むしろ、ソフトバンクの「ワイモバイル」やKDDIの「UQモバイル」など、低価格をアピールするセカンドブランドへの流出が若干増えていることは確かだ。

ユーザーがガラケー(従来型携帯)からスマホへ乗り換えるときに、端末代金や通信料金を比較して、サブブランドに流出している。

そこで、ドコモが指定するスマホ端末を定価で購入すると、月々の通信料金から1500円をずっと割り引く新料金プラン「ドコモウィズ」を6月に投入した。おかげさまで新プランへ乗り換えるのは40代、50代の既存ユーザーが多くなっている。

──新プランの対象は富士通製と韓国サムスン電子製の2機種。さらに増やしていくのか?

そのつもりだ。とはいえ全機種を対象にすることはない。特に、フラグシップ端末(=iPhone)を対象にすることはないだろう。8万〜10万円する端末を定価で買う人がどれだけいるのか、と疑問に思うところもあるからだ。

プラスの視点 アクセスランキング バックナンバー一覧 TOP