9月3日、北朝鮮が核実験を行った。従来の実験と比べると爆発力がかなり大きい。

〈北朝鮮の朝鮮中央テレビは3日、同日正午(日本時間午後0時半)に北部の核実験場で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)装着用の水素爆弾の実験を実施し、「完全成功」したと発表した。北朝鮮による核実験は6回目。「実験は前例のない大きな威力で行われた」と主張した。〉(9月3日「朝日新聞デジタル」)

安倍晋三首相は直ちに「北朝鮮が核実験を強行したことは、わが国として断じて容認できない。(中略)北朝鮮の核・ミサイル開発は、わが国の安全に対する、より重大かつ差し迫った新たな段階の脅威」だと強調する首相声明を発表した。

また、菅義偉官房長官は、3日に行われたNSC(国家安全保障会議)後の記者会見で、「今回の核実験について詳細は分析中だが、水爆実験だった可能性も否定できない」と述べた。こういうときに重要なのは、客観的なデータと専門家の見解だ。

〈北朝鮮による核実験問題にからみ、気象庁は3日、自然の地震とは異なる波形の地震を観測したと発表した。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.1で、過去5回の核実験で最も大きかった昨年と2009年(M5.3)に比べ10倍以上のエネルギーだったという。

気象庁の観測網が地震波を観測したのは3日午後0時31分。震源は、北朝鮮の北東部で深さは0キロ。過去5回の実験時と同じ場所だったが、今回は過去と比べて地震波の振幅が極めて大きくなっていた。直上では震度6弱程度の揺れがあった可能性があるという。

地震波は、断層がずれて生じる通常の形とは異なり、人工的な爆発などで地下が膨張して、観測点が押し上げられたような特徴を示していた。

松森敏幸・地震津波監視課長は「過去5回と、波形の特徴が似通っている。(前回の実験と比べて)少なくとも10倍程度は大きなものだった」と話した。(竹野内崇宏)〉(9月3日「朝日新聞デジタル」)

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