「リカちゃん」や「トミカ」「プラレール」など、ロングセラー玩具で知られるタカラトミー。スマートフォンの普及で子どもの遊びが激変する中でも、近年、外国人投資家から注目を集めている。外国人株主比率は2017年3月末時点で約25%。3年間で15ポイント上昇している。この上昇幅は、国内上場企業全体でもかなり高い。

要因はいくつかある。14年6月、外資消費財大手での経験が豊富なハロルド・ジョージ・メイ氏が代表取締役副社長(現社長)に就任したことや、赤字の海外事業の立て直しが進んだことなどだ。そして投資家向けのメッセージ力の強さも、要因の一つのようだ。

タカラトミーの16年版の投資家向けリポートが、世界最大級のアニュアルリポートコンテスト「LACP Vision Awards」で総合7位、コンシューマー部門1位を獲得した。LACPでの総合トップ10入りは3年連続だ。結果を見ると、AR(拡張現実)を使ったビジュアルや業績・財務数値の丁寧な開示などと並び、メッセージの内容や明確さが評価されている。

コンテストは英文版が対象だが、日本語版も内容は同一。日本語版を読むと、冒頭から程なくして始まる社長メッセージに目を引かれる。合計14ページという長尺な文章の中でメイ社長は、「私は事業の育成には五つの方法があると考えています」などと、「私」を積極的に主語にしている。

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