経営者や役員、管理職などリーダーと呼ばれる人は、特に言葉の力が求められる。自分の能力が高いだけではリーダーとして不十分。思いと情報をわかりやすく伝え、意図する方向へ聞き手がおのずと動くよう、導かなければならないからだ。言葉でリーダーシップを表現するテクニックとは、どのようなものか。

経営者コーチングのプロ
コーチ・エィ 社長 鈴木義幸

経営者などリーダー層向けのコーチングを手掛けるコーチ・エィの鈴木義幸社長は、「主語の使い方に細心の注意を払ってほしい」と言う。つい使いがちなのが、「会社は」「A事業は」「市場環境は」といった三人称の主語。これではまるで経営コンサルタントが意見を言っているようで、ひとごとのように聞こえる。リーダーとしての思いを伝えるときはできるだけ、一人称の主語「私」を使って、主体性と当事者意識を示そう。

部下に失敗を注意するなど厳しいことを伝えるときには、いっそう主語が重要だ。「あなたは」「君は」など二人称を多く使うと、上下関係を必要以上に強調し、聞き手の反発を招くことがある。まず「私は~と考える」と一人称でポイントを伝え、相手については「Bさんはどう思うか」と個人名で親しみを込めて呼びかける。こうすれば相手は厳しい指摘にも耳を傾けやすい。

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