交渉事や自分の意見を表明する機会の多いビジネスにおいて、話し方のスキルは重要だ。ここでは三つのシーンを想定し、元日本テレビ放送網アナウンサーの魚住りえ氏にスキルを解説してもらった。同氏は、15万部超のベストセラーとなった『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』の著者としても知られる。

初対面時の会話

会話をスムーズに運ぶためには、「どんなことを話すか」と同じくらい「どんな話し方をするのか」が大切です。

よろしくお願いします──。最初のあいさつで発するこの一言をとっても、声の高低とスピードを使い分けることで相手に与える印象が大きく変わってきます。

たとえば、高い声でゆっくり話すと優しい印象を与えます。同じ高い声でも、速く話すとエネルギッシュに聞こえます。逆に低い声でゆっくりしたスピードで話すと、落ち着いた雰囲気になります。そして低い声で速く話すと、仕事ができるクールな人という印象になります。相手の年齢や職業によって使い分けてみてください。

ただし、どの場合でも必ず口角を上げて話しましょう。口角を上げて横に開くと、それだけでも声は変わります。こうして発した声は新幹線のアナウンスの周波数と一緒で、心地のよい音です。口角を上げると表情も柔らかくなります。初対面で相手が警戒感を出している場合は、低い声で口角を上げて話してみましょう。

「自分の声に自信がない」と思っている人は少なくありません。ですが、つややかで伸びやかな声に変化させることは誰にでも可能です。そのようないい声を出すには、肺にたっぷりと空気を入れてたっぷりと吐き出すことができる腹式呼吸が欠かせません。いっぱい息を吸って話し始めたら、おなかを引っ込ませて声量を上げ、言葉を出し切りましょう。迫力が増して声にもつやが出てきます。

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