土地暴落は起こらない よいモノの見極めが大事

みずほ証券 上級研究員 石澤卓志
いしざわ・たかし●1958年生まれ。日本長期信用銀行などを経て、2001年からみずほ証券。現在、同社上級研究員として不動産マーケットを分析。(撮影:今井康一)

不動産は今、売り時ではあっても買い時ではない。

REIT(不動産投資信託)の最近の投資動向や、マンションの初月契約率といった統計を見ても、いろいろな指標で「高くなりすぎて買いづらくなった」という様子を示している。

都市部の地価はまだ上昇しているが、これが続くとも思えない。上昇の幅は今後縮小し、どこかで反落するところも出るだろう。ただ、日本の不動産市況が暴落するとまでは思えない。

生産緑地の宅地化で住宅マーケットが大きく変動するといわれている。しかし、駅から遠い、起伏の大きい場所など、使えない所も多い。宅地に使える場所と使えない場所の差ははっきりと分かれる。

使える所は高層化、高密度化が進んでいって供給増となるのだろうが、市場を大きく変えるほどかというと、そうは思えない。生産緑地の放出の影響は限定的なのではないか。

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