イラスト:シライカズアキ

10月初旬、幕張メッセで行われた家電・ITの展示会「CEATEC(シーテック) JAPAN 2017」。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のブースでひときわ人気を集めたのは、MUFGコインだ。

デモでは参加者がダンベル運動を行うと、持ち上げた回数に応じてMUFGコインが付与された。コインの入ったスマートフォンでQRコードを表示し自動販売機にかざすと、ミネラルウォーターを買えた。「1コイン=1円でチャージできるだけでなく、企業が奨励策として従業員や顧客にプレミアムコインを付与することもできます」。三菱東京UFJ銀行デジタル企画部の安喰友里氏は、MUFGコインの特徴をそう話す。

シーテック ジャパンで話題を集めた「MUFGコイン」の出展ブース

MUFGコインはブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨だ。発行や管理を行うのはMUFG。口座のおカネを1円=1コインに交換でき、スマホなどで利用できる。サービスの開始時期は未定だが、低コストでの個人間の送金や割り勘機能、海外送金などのサービスを実現するもようだ。

MUFGが業界の先陣を切ってデジタル通貨に取り組むのは、ビットコインをはじめとする仮想通貨やフィンテック企業に将来、主導権を握られかねないと考えているからだ。送金などの決済業務はこれまで銀行の独壇場だったが、今後この収益基盤を崩されかねないという危機感がある。

他業界の悪夢再来? 銀行を襲う勢力激変

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