患者の知らないうちに数々の加算が重ねられている(撮影:代 友尋)

医療費抑制の声が高まる中でも、調剤医療費は7兆円を超え、薬局の市場規模は拡大基調を続けてきた。そんな薬局の儲けのカラクリを、われわれが普段、薬局で何げなく受け取っている領収証から読み解いてみよう。

薬局が受け取る調剤報酬は1点=10円として全国一律の点数が定められている。利用する薬局によって患者の負担額が異なるのは、主に「調剤技術料」(A)と「薬学管理料」(B)だ。仕入れのある薬剤料(C)、特定保険医療材料料(D)とは異なり、これらはまるまる粗利益となる、薬局の儲けの源泉だ。

調剤技術料のうち、「調剤基本料」は患者が薬局へ処方箋を出した時点で決まる入場料のようなもの。調剤基本料は原則41点だが、特定の病院・クリニックからの受付比率が高い薬局だと、その割合に応じて、25点、20点へと減算される。門前薬局に厳しい仕組みだ。

ところが厚生労働省の調査によれば、7割の薬局が特定の医療機関に依存しているにもかかわらず、9割近くの薬局は基本料を満額の41点に算定している。なぜそうしたことができるのか。ある薬剤師によれば、「多くの門前薬局は、かかりつけ薬剤師の実績を示せば減算を免除される特例をフル活用している」からだ、という。

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