はざま・けんじ●2004年、大阪大学大学院医学系研究科修了。現在は医師として診療を行う傍ら、「ハザマ薬局」を運営するファルメディコの社長を務める。(撮影:梅谷秀司)

薬局の世界でも機械化、情報化はすごい勢いで進んでいる。

自動で薬剤をピッキングする機械や、薬歴の書き方を提案するAI(人工知能)も登場している。

手で薬剤を包み、薬歴を書いておカネになっていた仕事が、今後は機械に打ち込めば済むかもしれない。そうなると、薬剤師の役割とはいったい何なのか。誰にでもできる仕事になるのではないかと、存在意義が問われ始めているのは確かだ。

人口減少で競争が厳しくなっていけば、ガソリンスタンドのように個人薬局は淘汰され、機械化の投資ができる大資本のチェーン薬局だけが生き残ると予想する人もいる。

でも、私はそうは思わない。単純にモノを渡すだけが薬剤師の仕事であるならば、ガソリンスタンド業界のような淘汰は起こりうるだろう。しかし薬剤師の本来の職能は、そういうところにあるわけではない。にもかかわらず、今日の薬剤師は、あるべき姿からははるかに遠い仕事に従事し続けてきた。

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