大手薬局チェーンの拡大やドラッグストアの薬局進出、薬学部の6年制化など、薬剤師を取り巻く環境は大きく変わっている。この変化を現場はどう見ているのか。現役薬剤師3人が実情を語る。

Aさん:50代男性・大手薬局の元管理薬剤師
Bさん:60代男性・薬局経営
Cさん:30代男性・薬局経営

──大手の出店ラッシュで、薬剤師不足だと聞きます。

Aさん 薬剤師はつねに募集しているが、人手不足に変わりはない。東京23区だと時給2000円前後で、さらに集まらない地方都市だと時給3000円ぐらいでパートタイムの募集をしている。

中には、免許は取得しているがほとんど職歴のない人を雇うケースもある。薬剤師の頭数がそろわないと出店計画達成もままならないので、雇う側は割り切っている。

薬学部の学生が研修で店に来たときは青田買いのチャンス。優秀な若手をチューターとしてつけて勧誘する。逆に厳しくやりすぎると、「ブラック企業」との評判が広まり、採用活動が難しくなる。

Bさん 新卒であっても免許さえあれば、月10万円程度の薬剤師手当がつく。ドラッグストアだと、新卒薬剤師の初任給が30代の店長の月給を上回ることもザラだ。店長と若手薬剤師の関係に、それでひびが入ることもある。

Cさん 友人が勤める中堅チェーン薬局は、最近大手チェーンに買収された。その中堅は買収した大手よりも給料が高いのだが、なんと買収後もそのままだと聞いた。薬剤師の確保を狙って買収したのに、給与が減って辞められては元も子もないと踏んだのだろう。

一番人気はドラッグストア勤務

──病院や薬局、ドラッグストアなどの職場がある中で、人気に違いはあるのですか。

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