幅広い製品提案力で勝負 バッテリーは協業が必須

11月5日に幕を閉じた東京モーターショーでは、次世代車が相次ぎ披露された。中でも電気自動車(EV)を各社がこぞって展示するなど、電動化への流れが鮮明になってきた。トヨタ自動車やマツダなど日系メーカーとの取引拡大に注力する大手部品会社・独コンチネンタルのエルマー・デゲンハート会長にEV化への対応を聞いた。

1959年生まれ。93年ITTオートモーティブヨーロッパ入社。98年コンチネンタルへ転職。その後、独ボッシュなどの役員を経て、2009年から現職。(撮影:田所千代美)

──日本におけるEVシフトの進捗をどのように見ていますか。

日系メーカーのEVシフトは決して遅くない。欧州メーカーに対しても電動化が遅れているという批判の声があるが、開発には莫大な費用がかかる。利益を確保しながら、慎重に開発を進めていかなくてはいけない。

正直、EVシフトへの見方は過熱ぎみで、一般消費者からの期待が大きすぎる印象だ。電池技術やエネルギー調達など、直近で解決すべき問題は山積している。

──こうした流れに部品会社としてどう対応していきますか。

環境規制を定める各国の当局との対話を進めながら、開発投資のタイミングをきちんと見極めることが重要だ。われわれは電動化部品以外にも、内燃機関やハイブリッドシステムなど、幅広い提案の選択肢を提供できることが強みだ。

当社がカバーできていない分野は、他社との提携や買収で補っていく。特にEV用のバッテリーは、エネルギー密度に制約のあるリチウムイオン電池だけでなく、電解質を固体化し大容量化が可能な全固体電池など、ほかの技術の研究も進めていく必要がある。

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