週刊東洋経済 2017年11/18号
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»»Part1 徹底検証!この株高は本物か 

歴史的大相場の始まりか、交錯する強気と弱気

株価が急騰している。11月9日の日経平均株価は午前中に2万3382円まで上昇。一時的にせよ2万3000円台を回復したのは、1992年1月以来のこと。午後になって売りが膨らみ、終値は2万2868円(前日比45円安)だった。

その前々日、7日は終値で2万2937円となり終値ベースで今年の最高値となった。これも92年1月以来の水準だ。この日、1日の上げ幅が389円にもなったのは、午前中に「心理的な壁」を超えたことが大きい。心理的な壁とは、96年に記録したバブル崩壊後の戻り高値2万2666円。2000年のITバブル時、日本銀行の異次元緩和を追い風とした15年の株価上昇時にも、この水準を超えられなかった。ところが今回は簡単に突き抜けてしまった。

史上最長の16連騰、26年ぶりにザラバ2万3000円台

(出所)本誌作成

10月中旬から始まった株高。それを支えているのは好調な企業業績だ。象徴的なのがソニーである。スマートフォン向けのイメージセンサーが好調で、期初に5000億円だった18年3月期の通期営業利益予想を10月31日に6300億円へと上方修正した。最終利益予想も2550億円から3800億円へ上方修正。リーマンショック前の08年3月期に記録した過去最高純益を10年ぶりに更新しそうだ。

好業績はソニーに限らない。上場企業の今期業績見通しは、日を追うごとに改善している。全上場企業の今期の予想営業利益の増益率は、6月には前期比8.2%だったが9月には9.3%へ向上。11月に入ると10.3%と2ケタに乗った。中間決算が出そろう11月中旬までに、増益率はさらに高まる可能性がある。

(注)上場企業が対象。6月時点=『会社四季報』夏号、9月時点=同秋号、11月時点=11月1日時点

日経平均は10月最初の取引日の2日から連騰を重ね、24日までに16連騰、戦後の最長連騰記録を57年ぶりに更新した。10月に下げたのは25日と31日の2日のみ。うち31日は前日終値比0円06銭安とわずかな下げだった。

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