日経平均株価が7年半ぶりに1万8000円台に乗せた昨年12月は上場来高値ラッシュだった。株価上昇を実現した企業を見ると、効率化による増益だけでなく、長期的な業容拡大に力を入れてきた成長企業が多い。「株式投資は企業の成長を買うもの」という基本に立ち返れば、売上高が増加トレンドにある企業が有望な投資対象として浮かび上がってくる。

直近5年間では、東証1部で株価が上昇したのは1463銘柄。このうち84%に当たる1222銘柄で売上高が増加している。日経平均の採用銘柄で時価総額1000億円超の大型株に限れば、5年前対比で株価が上がった172社のうち158社が増収で、減収でも株価が上昇した企業は8%にとどまる。大型銘柄ほど機関投資家の売買比率が高く、プロが長期的な業績成長を重視していることがうかがえる。

[図表1]
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図表1の企業はいずれも上場20年を超えており、昨年12月に上場来高値を更新した。20年前と比べて、株価が大きく上昇しているだけでなく、売上高も大幅に増えている。中には3倍、4倍もの増収を果たした企業もある。バブル後の日本経済の低迷ぶりは「空白の20年」と表現されるが、表中の企業については「躍進の20年」だったことがわかる。

20年前の四季報に成長の萌芽があった

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