ここではピケティが使ったデータを基に、日本の所得格差をじっくりと見ていこう。

そもそも日本の所得上位層とはどんな人たちなのか。それを示したのが図表だ。上位0.01%に該当する人の年収(税引き前、各種控除前)は8057万円。格差が小さいとされるスウェーデンでもこの階層は1億円を超えている。日本の超富裕層の所得は世界的には高くないようだ。

[図表1]
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注目すべきは上位1%の年収が1279万円であること。これはざっと上場大企業の管理職クラスが該当する。「えっ、自分も上位1%か」と思った読者もいるかもしれない。

次に所得上位層の所得シェア(国民所得に占める割合)だが、これは上位0.01%、上位1%ともイタリアと同程度だ(図表 2 )。ドイツや韓国は日本より格差が大きく、「格差大国」米国に至っては上位0.01%は日本の6倍の所得シェアを持つ。

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