安田会長は一代でドン・キホーテを売上高6000億円超の巨大小売業に育てた(ロイター/アフロ)

「安田でございます」──。

いつものようにドスの利いた低い声で話し始めた、ドンキホーテホールディングスの創業者、安田隆夫会長兼CEO(65)。2月5日に開催された経営方針説明会の席上、突然口にしたのが、「引退」の2文字だった。

6月末には大原孝治社長(51)にCEO職を譲り、グループ会社すべての取締役を退く。安田氏は「かねて満65歳までの引退を決めていた。当初計画から1年遅れにはなるが、気力、体力ともに十分なうちに引退することが、ドンキの長期繁栄につながる絶対条件だ」と語った。

スライドには、趣味のマリンレジャーを楽しむ自身の鍛え上げた体も映すなど、健康ぶりをアピール。「創業者が元気なうちにあえて引退するのはレアケース。ドンキはカリスマを必要としない会社になってほしい」と強調し、ズラリと並ばせた20人以上の幹部を「次期取締役候補だ」と紹介してみせた。安田氏は今後、海外事業に専念する。

プラスの視点 アクセスランキング バックナンバー一覧 TOP