(撮影:佐々木大輔)

夫と当時3歳の息子とともにセブ島へ渡ったのは2012年9月のこと。子育てに追われながら互いにフリーランスとして働き、それまで海外とは無縁だった。が、東日本大震災を契機にライフスタイルを見直し、新しい働き方を模索するため期間限定でフィリピン・セブ島へ移住することを決めた。

セブ島を選んだのは、格安で英語を学べるフィリピン留学のうわさを耳にしたからだ。1日6~8時間のマンツーマン・レッスンが受けられて、寮費・食費込みで1人当たり月額20万円以下。中でもリゾートとして知られるセブ島は比較的治安が良好なこともあり、日本人留学生が急増していた。成長著しいアジアを体感しながら、英語力という新しいスキルを身につけられるセブ島はまさに適地だった。

私たちは語学学校で約6カ月間英語を学び、卒業後は就労ビザを取得し学校の現地スタッフとして勤務。退職後はいったん日本に戻ってフリーの仕事を再開し、今はセブ島と日本を行き来する生活を送っている。

こうしたライフスタイルが可能なのは、フィリピン特有のビザ制度にある。フィリピンでは観光ビザを現地で延長手続きすることで、最長36カ月の滞在が認められるからだ(16カ月を超える滞在については入国管理局長の承認が必要)。永住権を取得する「本気の移住」の前に観光ビザで「お試し移住」を体験できるのは、大きな魅力の一つだろう。

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