東芝、シャープ、ソニー、パナソニック……。大手電機メーカーは事業売却や人員整理で生き残りを図ってきた。そのうねりは、電機メーカーを支えてきた技術者たちの人生も大きく変えた。何万人という技術者が会社を去り、新たな就職先を求めることになった。

文系の職種と比べ技術という専門性がある技術者は不況やリストラに強いイメージがあった。ところが陳腐化した製品の技術者は、容赦なく切り捨てられるようになった。今、求められるのはあらゆる環境下での「サバイバル力」だ。

技術者はこれまでひたすら自分の専門性を追究すればよかったが、それだけでは生き残りが難しい。技術の変化に対応しようとすれば、現在の専門性にこだわらず新たな技術を習得する柔軟性も求められる。企業内で生き残ろうとすれば処世術も必要になってくる。要は、社内のたこつぼに安住していては、いざというとき路頭に迷ってしまうのだ。

一方、優秀な技術者を育てるはずの大学も危機を迎えている。日本の大学の研究力は地盤沈下が著しい。中国や韓国の工業製品を日本の物まねと侮っていると、じきに足をすくわれるだろう。

技術大国であるはずのニッポンと、理系社員の未来を考える。

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ロボット・産業ロボ

産業用中心だがサービスロボットに将来性

政府が成長戦略の一つと位置付け後押しする。期待は介護・医療や農業分野向けサービスロボット。専門メーカーが少なくトヨタ自動車など大企業の開発例が多い。どんな利便性をもたらせるかが普及のカギで、介護用ロボットの保険適用など国の支援も重要だ。産業用ロボットは日本のお家芸。年間出荷額は世界一を誇る。産業用の仕向地先別販売額で世界一となったのが中国。人件費上昇で省人化需要が増えている。