『週刊東洋経済』の過去のバックナンバーを紹介するこの企画。今週は日銀政策決定会合、米FOMC(米連邦公開市場委員会)と、内外で金融政策に注目が集まっているため、関連する特集を取り上げた号を3冊ピックアップしてお送りします。

米FRBは利上げか見送りか、黒田日銀はどう動く

世界経済危機、日本は「売り」か、金融緩和中毒

1冊目は2016年2月13日号、第1特集は「世界経済危機」です。企画進行中に日銀の「マイナス金利導入」が発表され、タイムリーな展開となりました。年初からの株価下落など世界的なリスクオフが起きたメカニズムを図解、円安など混乱する相場で打ち勝つ会社を占う銘柄ランキングも掲載しています。米国経済中国減速中東の地政学リスクも分析しています。

2冊目は15年10月31日号、第1特集は「日本は『売り』か」。中国失速が招いた世界同時株安の中で世界経済のリスクシナリオを解説しました。『会社四季報』担当記者が重要8業種の中国・新興国リスクの深刻度を分析。米国経済中国経済欧州経済もリポート。

3冊目は16年4月2日号、第1特集は「金融緩和中毒」です。主要国の金融政策が手詰まり感を強める中で、緩和依存症にかかってしまった世界経済の病理を解剖します。正統派の論客まで「日本はヘリコプターマネーに踏み込むべき」と極論を語り始め、「黒田緩和はもう必要ない」「トランプ大統領ならどうなるか」「EUは分解へ向かうか」など現在まで続く刺激的な論点をそろえました。

2015年5月16日号、第1特集は「最強のエアライン」です。外国人観光客が空港に押し寄せるなど、日本の航空業界に追い風が吹く中での企画。ビジネスパーソン1833人に聞いた「お勧めのエアライン」のほか、成田関空など各空港のリポートも掲載しています。

2冊目は15年10月3日号、第1特集は「直前対策マイナンバー」。同年の最高部数を記録しました。この企画に携わりましたが、当時ライバル誌に先を越され、しかもヒットしていたので、アウェーかつビハインドな展開での雑誌作りでした。通知カードの発送直前に的を絞り、身構える地方自治体右往左往の各業界を産業記者が丹念にリポートしました。

3冊目は15年11月21日号、第1特集は「介護離職」です。アベノミクス新3本の矢に盛り込まれた「介護離職ゼロ」目標。過酷な実態の乖離をルポで浮き彫りにしています。ビジネスパーソンの離職危機度を判定するチェックシートを掲載。ライフスタイル別に「介護にかかるお金」も試算しています。

(週刊東洋経済プラス編集長 山川清弘) (週刊東洋経済プラス編集長 山川清弘)