『週刊東洋経済』の過去のバックナンバーを紹介するこの企画。今週は、テロや紛争、宗教対立さらには原油相場も左右する“世界の発火点”と、百貨店・スーパーの大量閉鎖の背景にある巨大流通コングロマリットの内紛と経営課題、の2冊でお送りします。

世界リスクの震源、国内流通の最前線

中東危機、セブン再出発

1冊目は2016年2月27日号、第1特集は「中東危機」です。グローバルリスクの震源地の歴史と文化を学ぶことで、危機の本質を探りました。山内昌之・東京大学名誉教授が世界を揺るがす中東複合危機を5つのポイントで誌上講義。地政学的な理解に欠かせない「ざっくりわかるイスラム史」「イスラム教の基礎知識」も収録。原油暴落の影響やサウジ・イラン危機の実態も分析しました。また巻頭特集では、シャープを買収した鴻海精密工業のテリー・ゴウ会長のカネ、人、野望に迫りました。

2冊目は16年5月28日号、第1特集は「セブン再出発」。鈴木敏文・セブン&アイホールディングス前会長が電撃辞任を表明した後、事の真相や今後の課題を網羅しました。そごう柏店など傘下の百貨店・スーパーの閉店が加速していますが、こうしたリストラへの踏み込みが不十分だったことが経営陣の不協和音の背景だと分析しています。井阪隆一・現社長へのインタビューも収録しています。ドタバタのトップ交代に関わりなく自己革新を続けるコンビニ、セブン-イレブンの現場もリポートしました。また巻頭特集では、「メタル」と「カワイイ」という二律背反のようなコンセプトの掛け合わせでヒットを生んだBABYMETALのビジネス戦略を取り上げました。

(週刊東洋経済プラス編集長 山川清弘) (週刊東洋経済プラス編集長 山川清弘)